不動産バイブル

不動産投資の情報をお届けしていくブログ「不動産バイブル」」です。「正しい不動産知識の提供と最速最先端で不動産市況を把握して頂くこと」を目的としています。日々現場でリアルな不動産市況と対峙している営業マンだからこそ発信できる内容になっています。情報化社会だからこそ正しい情報を見抜く力が必要とされます。

4/15 [経済NEWSぶった切りVol5]国民1人あたり860万の借金!

こんにちわ

GATES ENTERPRISE(ゲイツ エンタープライズ)の岩渕です。

 


驚愕!我々は全員生まれながらに借金を背負っている、その額なんと860万円!

4/15 日本の借金1000兆超え、国民1人あたり860万の借金を抱えてるって本当?

 

先日、お会いしていたお客様からこんな質問がありました。

「岩渕さん、国の借金が1000兆円を越して私達国民は生まれたての赤ん坊から老人まで1人あたり860万の借金があるって聞いたんですけどこれって返さないといけないんですか?私、860万円も持ってないんです。。。」

 

この質問を聞いた瞬間、なぜそんな解釈をしているのだろう?と思いましたが、よくよく調べたりしてみると、ネットや新聞にも「国の借金1000兆円、国民1人あたり860万」という見出しの記事が出てきます。

ということは、私のお客様だけでなく同じ様な解釈をして不安に思っている方が大勢いるのかもしれない!と思い今回この内容に触れていくことにしました。

H様、貴重なご質問ありがとうございます!

 

まず、この不安を解消するには「国債」の大前提を理解する必要があります。

そもそも、国債は国の借金ではなく政府の借金です。シンプルに考えて政府がした借金のツケが国民に均等割りで回ってくる訳がないんです。

皆さんが日頃生活してて、他人の借金債務がいきなり押し付けられるなんてこと有り得ませんよね。(連帯保証人等になっていれば別です)

国債は英語でgovernment debt(ガヴァメント デット)と言うそうです。つまり、そのまんま政府の借金ということです。

 

国債とは別で日本が海外に対して負っている借金(対外負債)はあります。ただ、日本は対外負債より対外資産の方が多い世界一のお金持ち国家です。

国債=国の借金という解釈は根本的に間違っている、と私は思います。

追加で述べると、日本の国債100%日本円建てですので、その点も鑑みるとより借金という考え方がおかしい事に気づきます。

また、自国で通貨を発行できる日本が、ギリシャの様に破綻するとは到底思えません。ギリシャEU加盟国で通貨はユーロですので、紙幣を発行しているのが自国ではなく欧州中央銀行です。日本とは根本の仕組みが違います。

 

それとこれはあまり知られていない話だと思いますが、実は2012年から政府が返さないといけない借金(国債)は減っています。

厳密には減っているというか、市中銀行から日銀が国債を買い取っています。

結果、日銀が国債を所有する格好になっています。政府と日銀は親会社と子会社の関係ですので、連結決算で返済の必要は無しになります。(ちなみに日銀はジャスダックに上場しており、その筆頭株主で55%を所有しているのが日本政府になっています。)

 

また、現在発行されている国債全体の3割強は日銀が所有しているので、本来であれば発行残高から日銀保有分を差し引いた分が政府の借金として定義されないとおかしいのですか、ニュースや新聞を見ていると日銀保有分を差し引いていない単純な発行残高が記載されているケースがほとんどです。(記事を書いている方が上記の事柄を理解した上で危機感を煽るためにわざと書いているのか、それとも知らずに書いているのかは定かではありませんが。)

 

日銀が持っている国債以外の残りの国債は、銀行や保険会社や年金基金等が所有してますが、これまた年々銀行や保険会社が所有している国債は減っていて、日銀が所有する割合が増えているのが現状です。

 

国債のことを全て語ったらキリがないのでこの辺りにしておきますが、正しい知識を持っていれば怖がることではないと私は感じています。

 

ちなみに、私は経済評論家である三橋貴明さんの「三橋TV」や島倉原さんの書籍「現代貨幣理論 MMTとは何か 日本を救う反緊縮理論」で国債のことを学びました。

 

ではまた!